第二回SPRING起業セミナー開催!Vol.2
9月20日(木)に開催された第二回SPRING起業セミナーの内容を、全2回にわたってお届けします!(後半)
9月20日(木)に第二回目となるSPRING起業セミナーを開催いたしました。
今回は、セミナーの後半部分、商品を販売・展開していくにあたっての困難や、それを乗り越えた手法などについて触れていきます!
今回もボリュームたっぷりの記事となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください!
きっかけは、口コミだった
安定的な売上を確保するために、様々な手法を試したという平泉さんご夫妻。
小さなレリーフ作品を安価で販売したり、お寺にDM送ったり、公立病院や市の公園の担当の方々に営業に行ったり。。。
しかしながら、やはり飛び込みの営業は全て実るわけでもなく、苦戦を強いられていたそうです。
そんな中、パソコンのリース契約の話が舞い込んできました。
当時は「インターネットをやれば儲かるのではないか」という、インターネット自体が魔法の存在のようなものでした。
パソコンのリースをすると同時にホームページを立ち上げました。
効果がすぐ表れるか、、、と思いきや、ネットの力もそこまで強くはなかったそうです。
そうやって四苦八苦している中、なんと秋保のホテルでの販売が徐々に伸びていきます。
きっかけは、ずばり口コミでした。
工房にもお客様が来店するようになり、徐々に徐々に、石神彫刻工房の作品が世に浸透していくようになりました。
そうして、口コミから広がっていったお客様から繋がり、石神彫刻工房のファンになるような方々もできてくるようになったそうです。
「安いから売れる」は間違い
ファンの方々が増えていくに従って、売上も安定的に伸びていきました。
その中で、気づきがありました。
お地蔵さんという作品に対して、お客様が求めるのは、安さではなかったそうです。
価値のあるものに、しっかり対価としてお金を支払う。
そのため、遠く離れた大阪からオーダーがあったり、値上げをしたとしても、その価値に対してお買い上げいただくお客様が多かったそうです。
当初、8000円で売っていた商品は、今では1万2000円になっているそうです。
「安いものが売れるのではなく、価値が売れる」
そう話すのは旦那さんの平泉正司さん。
「ついついお客様に買っていただきたいという気持ちで値下げをしてしまうと、その後に値上げをしづらくなってしまうんです。」
ただ、すべての商品を値上げしたわけではありません。
商品ラインナップのうち、もともと低価格で設定していた商品をボトムアップで少し高く設定し直していったそうです。
そういった戦略をとることによって、しっかりとファンの方々を離さずに経営ができているのですね。
ここまで続けてきた秘訣
今まで石神彫刻工房が続けられている要因は、たくさんありますが、その中の一つとして「夫婦間での分業制」が挙げられるといいます。
現在、旦那さんの正司さんは作品を創る立場に、奥さんの和代さんは販売や営業の立場と分けて仕事をしているそうです。
正司さんは職人である一方で、ご自身の作品に値段をつけることが少し苦手だったそうです。
そういった部分を和代さんがカバーし、ここまでお客様に愛される工房となっています。
これは、お互いの得意分野をそれぞれ活かし、逆に、それぞれのこだわりのある部分にはお互い不可侵でいることが、大切なのかもしれません。
特に、職人の世界では、パッと見ただけではわからないような部分にこだわりがあったり、創り出すものへのポリシーを明確化させていることも多いと思います。
分業制を用いることで、そういった「こだわり」や「得意なこと」を活かす環境が自然と用意されているのかもしれません。
また、石神彫刻工房には、平泉さんご夫妻の他に、高橋さんという20年近くもご一緒にお仕事をしているパートナーがいらっしゃいます。
高橋さんの存在が、工房の中ではとても大きいそうで、いつもスタッフの励みになっているとのこと。
「これから起業される方は、迷ってもスタッフを雇うことをお勧めします」
辛くても、雇うことで励みになることはきっとあると、正司さんはおっしゃっていました。
新しいことにチャレンジすると、
面白いことがいっぱいある
ここまで振り返ると、本当に様々な、まさしく波乱万丈の人生を送ってきたお二人。
そういった出来事は、すべて「新しいことへのチャレンジ」から生まれています。
例えば、和代さんが教員をご退職された時は、世間一般から見れば、「ピンチ」の状態だったのかもしれません。
しかし、今石神彫刻工房としてお客様に愛され続けている状況は、そういった経験がなければ実現は難しかったのかもしれません。
今お二人が見ている景色は、きっと新しいことへチャレンジし続けてきた賜物で、その景色は読者の皆さんもチャレンジをすることで、見ることができるのではないでしょうか。
小さなことからでも大丈夫です。
新しい景色を見るために、一歩踏み出してみませんか。
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