最近、新聞やニュースなどでよく目にする「廃校問題」。
地方での人口減少や少子化の影響で年間500校もの学校が廃校に追い込まれています。
そういった事実を受け、現在少しずつ廃校を活用する事業が増えてきています。
今回ご紹介する『イーレ!はせくら王国』もその廃校活用事業の一つ。
川崎町の旧支倉小学校を、校舎の面影を残しつつも、全面的にリノベーションを施し、食と体験の観光交流施設として生まれ変わりました。

ただ単に廃校を活用するだけでなく、地域農業の振興と地域コミュニティーの再生を目的とした施設が、『イーレ!はせくら王国』。
テーマはずばり「食べる・遊ぶ・集う」。
立場や世代を超えて団らんができる場所にと、細部まで整備された施設となっています。
7/28(土)のグランドオープンに先駆け、7/24(火)の記念式典におじゃましてきました!
すっかり改装され、おしゃれな空間に生まれ変わった校舎『イーレ!はせくら王国』の魅力を、今回はたっぷりとご紹介いたします!
(前回のブログでご紹介した、『FattoriaALFIORE』は体育館、こちらは校舎でのオープンです。)
1. イーレ!はせくら王国とは
2. ハセコレ
3. HASEKURAカカオ亭
4. 体験型ワークショップ
1. イーレ!はせくら王国とは

「イーレ!」とはスペイン語で「行こう!」という言葉。
廃校となった校舎を決してネガティブにとらえることなく、地域のコミュニティーとして活用していただきたいという願いから、ポジティブな「行こう!」という言葉を入れたそうです。
実際、完成した施設を見ると、旧校舎をご存知の方はきっと驚くような施設に生まれ変わっていました。
川崎町でとれた野菜を直販する農産物直売所や、東北6件の特産品を集めた東北逸品マーケットを融合させた「ハセコレ」、支倉常長と関連のあるチョコレートやカカオをふんだんに使用した「HASEKURA カカオ亭」などがあります。
また、2階部分では体験型のワークショップを通して、ご家族やお友達と一緒に学べ、遊ぶことのできるスペースも設けられています。
旧小学校校舎ということで、少し童心に帰ったような気分で楽しむのもいいかもしれませんね。
2. ハセコレ
ハセコレは、HASEKURA COLLECTIONの略で、地元の新鮮な野菜や、イーレ!はせくら王国の目利き人が東北で見つけたこだわりの逸品を販売するセレクトマーケットです。
農産物は直販なため、地元でとれた野菜を安く買うことができます。

また、ハセコレ内には、オリジナルのチョコレート菓子「ル・ジャルダン・ショコラ」を提供する特別ブースが設けられています。
そもそも、なぜチョコレートなのか?それは、川崎町で少年時代を過ごしたという支倉常長と深く関わりがあるのです。
実は支倉常長は、慶長遣欧使節としてスペインに渡った際に「初めてチョコレートを食べた日本人」と言われています。
そのため、川崎町のご当地ゆるキャラの名も「チョコえもん」なのです。

ハセコレで販売されているこちらのチョコレートは、おとなり体育館のワイナリー『FattoriaALFIORE』の、かもしかわいんが贅沢に使用されています。
大人の甘さに加えて、もちもちとした食感で、新しい味わいです。
イーレ!はせくら王国に遊びに来た際は、ぜひお試しあれ。
3. HASEKURAカカオ亭
前述の通り、チョコレートと縁の深い川崎町。
当然、イーレ!はせくら王国もチョコレートと縁が深いわけで、それを代表するのが、イーレ!はせくら王国内に設置されたカフェ「HASEKURAカカオ亭」。

川崎町随一のオシャレスポットと言っても過言ではないほど、開放的なカフェラウンジのような場所となっています。
レセプションパーティの際は立食形式でしたが、普段は椅子が用意されて、ゆったりとくつろぐことができそうです。
屋外にはテラス席もあるため、のどかな風景を楽しむこともできます。

HASEKURAカカオ亭では、名前の通り、カカオがふんだんに使われたメニューを味わうことができます。
特に名物のカカオカレーや、カカオのあげパンなどがオススメ商品で、少しビターな味わいのお料理が特徴となっています。
その他にも、旧小学校舎というだけあって、お子様用のオムカレーライスなどもご用意されているようです。
大人の方向けには、ちょっと贅沢したい時に、カカオソースのかかった和牛ステーキも提供されているので、のどかな田園風景を眺めながら贅沢なひとときを過ごすこともできます。
4. 体験型ワークショップ
イーレ!はせくら王国の2階部分では、ファミリーで遊ぶことのできる、学校の教室を活かした、様々な体験をすることができます。
週末や定期的に開催されるワークショップをはじめ、季節を感じられるようなイベントも今後開催していくようです。
例えば、地元素材を使った石鹸づくり体験や、仙台味噌玉をつくる体験、オリジナルの和紙製作体験など、川崎町の素材を活かした体験が数多く開催されるようです。
今後の特別企画などの詳細や、スケジュールなど、体験のお申し込みは、こちらのホームページからできるようです。
ご家族やご友人と一緒に、童心に帰って昔ながらの教室で、川崎町での体験を学ぶというのも素敵ですね。
このように、たくさんの魅力がつまったイーレ!はせくら王国。
「王国」と銘打っているのにも理由があり、この旧支倉小学校校舎を起点として川崎町全体が盛り上がっていく、そんな想いが込められている名前だそうです。
ぜひ、この夏、川崎町の魅力を体験しに出かけてみてはいかがでしょうか。